縁結び [Marriage]
良縁祈願 ―江戸時代の風習が今に―
本殿向って右側にある二つの小さなお社。その左側が『 結神社』であります。その縁起は定かではありませんが、江戸時代、良縁を求める多くの女性により厚い信仰を集めていました。『新撰東京名所図会』にも当時の華々しい一面が記されております。
その頃、良縁祈願に訪れた女性たちは、この結神社の前で自らの黒髪を一部切り取り、或いは折り紙を持参し、社殿の格子や周りの木々にそれらを結わい付け良縁を願い、成就させました。単にお参りするに留まらず、体の一部や心を込めた品物を神様に奉納する事で、その真心を形に表したのです。同時に「縁を結ぶ」と「物を結ぶ」を掛けたのかもしれません。
それから三五〇年余り、今の世にこの伝統的祈願を故実に則り再興致します。
祈願の方法
一、始めに、授与所にて『良縁祈願セット』(800円)をお受け下さい。
二、次に、結神社の御神前に向かい、先程の『良縁祈願紐』に対し、心からの良縁を祈願して台に結び付けます。
三、最後に、結神社の御神前に正対し〈二拝二拍手一拝〉の作法にて、再度良縁を祈願します。
※尚、良縁祈願には、ご祈祷もございます。→詳しくはこちら